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2013.09.30 Monday

第16回 小津安二郎記念 蓼科高原映画祭 〜レポート〜

JUGEMテーマ:映画賞・映画祭


    

    



お招き頂き行ってきました、第16回 小津安二郎記念 蓼科高原映画祭。

何年ぶりでしょうか、蓼科高原。


大阪で生まれ育った私は、

小さい頃から『蕎麦』という食べ物にあまり馴染みがなかった。

たまにうどん屋で食べる『そば』は、

もちろん香りも喉越しも食感もへったくれもない。

ざるそばを注文しようものなら、

そばを一口分持ち上げようと思っても一玉全部持ち上がってくる始末で、

時には下に敷いてある竹のすのこのようなものまで一緒に持ち上がって来てしまう…

そんな一玉固まったそばを無理矢理つゆにつけ隅っこからかじる。

そのうえ薬味のウズラの生卵は殻がとても割れにくく、

割れにくいが故に苦労の末に必ずと言っていい程つゆの中に欠片を落としてしまう。



ボソボソモゾモゾたまに殻の欠片がジャリジャリ…

つゆの味しかしないそばはお世辞にも美味いと言えるものではなく、

そばという食べ物は、

そばしか育たない痩せた土地に住む方々が仕方なく食す気の毒な食べものだと勝手に思っていた。



そんな私に本物の蕎麦の美味さを教えてくれたのが、

なにを隠そう蓼科だったのだ(笑)



そんな美味い蕎麦で有名な蓼科高原で開催される映画祭は今年で16回目。

蓼科を愛し、蓼科から数々の名作を世に送り出した小津安二郎監督の名を冠してある。



昨年撮った短編映画『特別な二人の関係』がその映画祭で賞をいただいたので、

喜び勇んで行ってきた。



街の中心部にある茅野市民館がイベントの中心。

映画監督や俳優さん達もたくさんゲストとしてご来場されていて、

住民の方々もそれをとても楽しみにしている。

こじんまりとしていて、とても素敵な映画祭だった。



短編映画だけじゃなく長編映画も上映していて、

その中の一本、

山田洋次監督が小津安二郎監督へのオマージュを込めて撮った

『東京家族』を鑑賞する機会に恵まれた。



最初の数分間は例のあの何とも言えない調子の芝居や、

淡々と進むカット割りが鼻についていたのだが、

そのうち徐々に映画へ引き込まれて行き、

終わる頃にはよくもここまであの芝居を終始維持できるものだと、

演技力、そして演出力に圧倒されてしまった。



会場を埋めたお客さん達もみなとても楽しんでいる様子が伝わってくる。

笑って欲しいところで笑い、泣かせたいところで泣く。

そして上映が終了したらどこからともなく拍手がわく。



上映後に山田監督と橋爪功さん、吉行和子さんの対談があったので、

きっと3人は舞台の袖であの反応を聞いていたはず。

監督冥利、役者冥利につきたことだろう。

うらやましい…



あ〜、長い映画が撮りたい。

今度は長編映画を持ってくるぞ。

なぁ〜んて決意を新たにした映画祭だった。



東山魁夷『緑響く』のモデルだとされる御射鹿池



おまけ






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